クラシックミニ専門店に内在するホンネの嘆き

市場に出回っているクラシックミニは20万円代〜350万円代。大まかに言えば20倍ほどの価格差があるわけで。
ほぼ同じ形状をした長寿製品で20倍近くの価格差がある機械モノって他に何かあるだろうか?
たとえば、ギターだったら数千円〜何百万円という幅広いレンジで売っているけれど、あれは完全にブランドが違う。ホンモノのGibsonレスポールだったらリセールバリューも間違いなく高いけれど、Photogenicのレスポールタイプには値段は付かない。Fenderストラトキャスターになるとややこしい。やれUSAだJAPANだMEXICOだと価値が分かれていて、その優劣が比較的ハッキリしている。

ところが、クラシックミニには素人にも目利きできそうな符号がない。
カスタマイズされたものばかりだし。チョ~お値打ちに見えるモノもあったりするし。あるいは外観だけをキレイに仕上げたそれなりの価格のモノでも整備がまったく行き届いていないケースもないわけじゃない。どんなマニアでも目視できるチェックポイントだけではその性能を判断しきれないこともあるだろう。

で、ショップにマイカーが持ち込まれるケースは・・・・・・

1.念願のミニが安く手に入ってラッキー。
2.でもなんか調子が悪いところがある。
3.自分じゃわかんないから専門店へ相談。
4.エンジンや下回りが酷い状態だと指摘を受ける。
5.すべて対処すると100万円コースだと知る。
6.修復コストは5万円以内でも高くて躊躇する。
7.仕方ないのでガマンして乗る。
8.やがて深刻なトラブルが発生する。
9.修理のおカネがないので手放すことになる。
10.ミニは壊れる!と周りに吹聴する。
11.そのミニが再び格安で市場に流通する。
12.1に戻りループする。

このサイクルを繰り返していくうちに、ミニは壊れやすくとんでもないクルマだというレッテルが貼られる…というのだとミニ専門ショップのスタッフは一様に嘆く。
しかし、だとしても、だ。
40年という長い生産年月で(とはいっても80年代以前のものは少ないけれど)コレほど多くのタマ数が出回っていて、手に入れやすい価格だからこそ、こんなに人気モノなんだとも言える。

この『ミニは壊れるスパイラル』から抜け出た強者たちが、長い大先輩オーナーとして君臨しているんだよな。
ワシ、そこまでたどり着けるのだろうか‥‥。

2 thoughts on “クラシックミニ専門店に内在するホンネの嘆き”

  1. 毎日記事を楽しく拝見させています。
    自分の事になりますが、私とショップ双方が納得いくまで修理してもやはり古い車は壊れます。
    まあ壊れるたびに、知識が増えていって対処能力がアップしていくので少し嬉しいという変人ですが・・
    おそらくミニに限らず古い車のオーナーは、工具や予備の部品をある程度積んで走っていると思います。
    お店の人に聞けばそういった物を揃えてくれます。
    それにミニは素人でもなんとか出来る範囲が多いですから、そこが男心をくすぐるのだと思いますよ!

    1. 大阪のMk-1オタクさん

      ご無沙汰です。
      いつもご笑覧ありがとうございます。

      たしかに、小さなトラブルに遭遇するたびに
      ノウハウが集まります。
      いまやクルマに関する知識は
      ワシの人生史上最高レベルだと思います。

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