なんでもかんでもミニクーパーでいいのだ!

ワシらが子どもの頃といえば、クラシックミニのことをモーリスミニとかオースチンミニなんて呼ぶヒトは皆無だった。ましてBMCなんていう企業体の存在など、相当なマニアじゃない限り、誰も知らなかったはずだ。みんな誰もがそれを『ミニクーパー』と呼んでいた。
それはもう『バンドエイド』『セロテープ』『油性マジック』『セメダイン』『サランラップ』『シャチハタ』『ホッチキス』みたいなもんだった。

年端もいかぬワシは『ミニ1000』の表記を見て、排気量の1000を示す言葉がどこかの国では『クーパー』と読むものだとさえ思っていた。それほどまでに『ミニクーパー』という呼称は浸透していた。

当時、クルマのマニアでもなかった亡き父が『ミニクーパーは軽四ぐらいしかないチビだけどエンジンは普通車並みに大きくて、モンテカルロのレースで何回もポルシェやアルファメオに勝ったすごいクルマなんだぞ』と絶賛していたのを記憶している。
曖昧に“大きいエンジン”と言い、ラリーをレースと言い、アルファロメオの名をアルファメオと呼び、やがて『父さんが唯一運転したことのあるガイシャはアルファメオだ!すごいだろ』的な自慢話にすり替わっていく…という、今思えばハチャメチャな情報なんだけれど、とにかく評価が高かったことは間違いない気がする。

当時はヤナセが輸入していたフォルクスワーゲンのほうが圧倒的多数だった気がするけれど、ミニクーパーの存在は昭和の時代からニッポンでもメジャーなだったのは間違いない。

だから今になって『これはミニクーパーじゃないんだよ』というのも、なんかヒジョーにめんどくさい気がする。
だってたとえば「ねえバンドエイドとって!」「キミこれはバンドエイドじゃないぞ」なんていちいち否定してくるヤツってイヤじゃね?

だからミニクーパーと呼ぶヒトたちだって、もういいじゃん!
昭和の日本でもモンテカルロ“レース”の栄光が聞こえてきて、ミニクーパーが讃えられた歴史を歪めたらアカン。

2 thoughts on “なんでもかんでもミニクーパーでいいのだ!”

  1. たびたびお邪魔虫です。
    私も知人から「ミニクーパー乗ってるんか!」と言われ、「いや、外見はクーパーだけどベースはメイフェアで、その証拠に・・・・」なんてやりだすと、「なんちゅうメンドクサイ奴や!」と言われるのが分かっておりますので、「そうやで」とだけ回答しました。
    ミニフリーク内ではMk1だとかCooper-Sとか区別しても、世間一般ではミニクーパー一括りでも構いませんよね。モノグラムだろうがダミエっだろうが、世間ではヴィトンで一括り、ヴィトンフリーク(いるんだろうか?)は目くじらを立てるかもしれませんが。
    この記事を見て、小生の若いころは、ビートルを「フォルクスワーゲン」、クラシックミニを「オースチンミニ」と呼んでいたことを思い出しました。

    1. G(爺)と呼んでもらおうさん

      毎度どうもです。
      そうですよね。きっとそれが適切な対応ですよね。

      フォルクスワーゲンは同じそうでしたが、
      ミニはミニクーパーでした。

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